Activity Report
活動報告

2023.01.31
WVSトレーニングセンター渡航のご報告
Spay Vets Japanにおけるトレーニングプログラムの考案のため、WVSトレーニングセンターにて実施された1月9日から2週間のトレーニングコースに、大門みゆき先生がトレーナーボランティアとして参加されました。以下、大門先生からのご報告です。
無事に2週間のトレーニングコースを終え、タイから帰国いたしました。今回受け入れて頂いたWorldwide Veterinary Service(以下WVS)のInternational Training Centerは、タイ国内のみならず世界中の獣医学生や獣医師に対し、主に犬の不妊去勢手術のトレーニングの場を提供しています。
犬猫の過剰繁殖問題の解決には不妊去勢手術が不可欠です。Spay Vets Japanは、犬猫の不妊去勢手術、とりわけ早期不妊去勢手術が当たり前の世の中になるよう活動しています。不妊去勢手術が世の中の常識になるには、若手獣医師への教育も不可欠だと考えています。
今回トレーナーボランティアとして、WVSが長年培ってきた体系化されたトレーニングプログラムがどういったものなのか、日本でもトレーニングプログラムを作ることができないか、そんなことを学ぶために参加しました。
トレーニングセンターという名の通り、消毒や滅菌も厳格にされていて、術前から術中、術後に至るまで常に動物に配慮した疼痛管理、また術前には留置や気管挿管をして、麻酔中は5分毎のバイタルチェックを記録したりと、手術に不慣れな獣医師でも安心して執刀に集中できるよう麻酔の管理体制が徹底されていました。
術後も完全に覚醒するまで観察し、手術翌日には手術創に炎症や化膿がないか全頭チェックしてスコア化し、問題がなければ元の場所に戻すという獣医師や動物とっても安心安全が第一にある印象でした。
野良犬だからといって妥協する部分は一つもありませんでした(ほっ、、)
慣れない英語での指導も、参加者が混乱しないようWVSの手技に合わせることも最初は大変でしたが、最終日には参加者から落ち着いた指導に安心できたという言葉を頂いたり、コース期間中に早期不妊去勢手術の講義をさせて頂く機会があったのですが、講義終了後にすごく良かったと言ってくれた参加者もいて、大変ながらも充実した2週間を過ごす事ができました。
参加者が安心してトレーニングを受けられるだけではなく、ボランティアで参加するトレーナーにとってもわかりやすいプロトコールが存在し、親切でいつでも助けてくれるWVSのタイ人獣医師やスタッフのサポートもあるので、誰でも安心してボランティアに参加しやすいのではと思います。
またタイ人獣医師との知識や技術交流を通して、新たな発見もたくさんありました。
今回の参加で日本人獣医師と海外の獣医師とが国際交流を深めるきっかけとなり、また今回の研修で学んだ事を活かし、獣医師が安全な技術を身につけ、そして動物も安心して手術が受けられるように、日本でもトレーニングプログラムを構築していきたいです!


2023.01.26
2022年 活動報告まとめ
- 一般社団法人Spay Vets Japanとして登記
- United Spay Alliance online conference で当会の動画が紹介された
- 設立総会実施。全国各地から11名の獣医師が一堂に会した。
- 学術読解部門・経理・技術トレーニング部門・広報部門について担当を選定。
- 海外文献3件を和訳読解、解釈を公開
- 会員同士の相互協働ネットワーク作成スタート
- 7月と12月に大阪でデモオペ(実際の手術を見ながらの勉強会)を実施。
- 456調査スタート(2023年7月まで継続)
- 開業医に不妊去勢手術の適齢期を調査するアンケート実施
- 東大阪市(大阪府)で一般市民に向けて、不妊去勢手術の重要さ・早期不妊去勢手術について講演
- 岡山県にて出張デモオペと獣医師に向けて早期不妊去勢手術について講演
- 猫の早期不妊去勢手術啓発ポスター作製・配布
- WVSサポーテッド・チャリティに登録
- United Spay Alliance ウェブサイトで当会の紹介記事掲載
2022.12.11
第二回 デモオペ
2022年12月11日(日)、大阪にて第2回デモオペを行いました。
今回は、北海道から広島県まで執刀医・理事を含め10名の獣医師が集まり、安全に行う高回転手術の見学および早期不妊手術についての勉強会、ミラーズ・ノットについての実習を行いました。今回も会員の先生方以外に一般開業医の先生方にもご参加頂きました。高回転手術について、熱心にご見学頂き、さらに早期不妊手術の必要性について知ってもらうよい機会となりました。
また、普段より猫の不妊手術を専門として執刀されている先生方にとっても他の先生方との意見交換を通じて日ごろの疑問を解決できる時間となりました。
また、今回はミラーズ・ノットの実習を行いました。より確実で強固な結紮ができる結紮法で、初めてされる先生方が多く、皆さん熱心に取り組まれていました。これを機に技術を取得され、明日からの手術に取り入れられる先生もいらっしゃることと思います。
今回は、第2回目のデモオペでしたが、いろいろな立場の獣医師が集まり、議論し勉強することで自分がどのように動物と関わっていくのか考えるよい機会となったと思われます。
これからもスペイベッツジャパンは、こういった実りある機会を設けていきたいと思います。
2022.11.17
出張手術兼勉強会/岡山県
当会会員である大石太郎先生の病院(やさか動物病院)にて、出張手術兼勉強会を行いました。
岡山県内及び愛媛県で動物臨床に携わる獣医師総勢8名にお集まりいただき、やさか動物病院のスタッフの皆様と共に、地元ボランティア様が捕獲した野良猫(24匹)に対する高回転手術を実演させていただきました。
今回は院長クラスの獣医師のご参加が多く、手術の細かい手技の確認とともに手術前の準備に係るスタッフの動作確認等、高回転手術の「要」となる大枠の部分を、参加者全員で共有することができました。
手術を見学いただいた後のセミナーでは、猫の早期不妊去勢手術の必要性と、メリットについて述べさせていただき、5か月齢までの手術を新常識にする目標を呼び掛けさせていただきました。先生方の普段の診療に、早期手術を取り入れることを検討していただく機会としていただけたのでは、と感じました。
一般診療の中ではなかなか対応することができない手術数を、いかに短時間で安全に実施できるか。また、実際に多くある早期不妊去勢手術の需要に対応していくにはどうしたらよいか。今回実演・講演させていただいた内容が、参加者ご自身の明日のアップデートに繋がることになれば、将来の動物福祉の向上へ大きな第一歩を踏み出せることでしょう。
2022.07.18
第一回 デモオペ
大阪にてデモオペを行いました。北海道から山口県まで、執刀医・運営陣も含め11名の獣医師と、動物看護師学校の講師1名が集い、主に猫の早期不妊去勢手術をテーマとした勉強会となりました。大門獣医師、橋本獣医師が執刀する2か月齢からの手術を実際に見学いただきながら、白熱した質疑応答が繰り広げられました。中でも、今回は一般開業医の先生方も参加されており、早期不妊去勢手術の必要性についての議論を重ねる機会となり、そしてその実行を決意していただけたことは、本当に大きな実りだったと実感できました。また、これまで臨床経験のなかった行政獣医師の先生方にも、手術現場での交流は大きな刺激となり、また一歩、Spay Vetsへと近づいていただけたことも、大きな収穫でした。もちろん、普段執刀をされている先生方にとっても、お互いに意見を交わして刺激し合い、明日からの診療に活かせる収穫を得ることができたことと思います。
立場の違いはあれど、それぞれの垣根を超えて意見を交わすことで、大きな発見が生まれます。普段、動物の診療を「個」として診る先生も、改めて「群」として動物を診る獣医師の在り方を知っていただければ、新しい見え方が開けます。様々な立ち位置での獣医師の役割を知ったうえで、動物福祉に貢献する自分という獣医師がどうあるべきか、改めて考える機会となります。そしてそれを、参加者誰もが自身のアップデートと繋げることができれば、将来的に大きな大きな実りをもたらすことでしょう。
Spay Vets Japanでは、これからもこうしたデモオペの場を企画していきたいと考えています。
2022.04.17
Spay Vets Japan 創立記念パーティー
Spay Vets Japan 創立記念パーティーを新大阪で開催しました。様々な立場の獣医師の方々がそれぞれのミッションを達成するために熱い想いを持ってご参加いただき、意見交換・情報共有やこれからの展望についてなど、色々な議論が飛び交う良いパーティーで団体のスタートをきることができました。